
第3回目となるリレートーク、今回モデレーターの多田宏行氏に委ねられたテーマは『頭の中の東京と実際の東京』。衣・食・住をさまざまなアプローチで昇華させ、現在の東京を築いてきた賢人たちによる、それぞれの思いを語ってもらった。
「超高層ビルから眺めるかっこいい東京をすごいなと思いつつ、汚くても居心地の良い事務所がやはりしっくりくる」と具体例を挙げてくれた北山孝雄氏をはじめ、“憧れの街東京と暮らしやすい東京には矛盾がある”と、両者は別のものだと主張。また河原敏文氏は「今回のテーマは言い換えると、“バーチャルな世界とリアルな世界”なのでは?今はこの両方を同時に経験している初めての世代で、振り回されないためには、パーソナルに生きることが大事」と、個人のあり方にスポットを置いていくことの重要性を述べた。
「便利ばかりでいいのかな?」という会場からの質問については、全員が危機感を感じており、効率ばかりを追い求めてきた時代のひずみが、最近の凄惨な事件を引き起こしているのではと警鐘を鳴らした。あらゆる情報が氾濫する中、「自分に合った生き方をすることが大切で、そのためには仲間が必要。東京という大きなコミュニティの中で、仲間という小さなコミュニティができると生きやすくなる」と多田氏が締めくくった。
これをふまえ『東京で仲間を作ってゆっくり生きよう』が今回の総括となり、ありのままの自分を受け入れてくれる仲間という受け皿が、混沌とした東京を生き抜くための新しい価値基準となる可能性を示してくれた。
|