
プレ会議の最後を飾るのは、「日本文化デザイン会議」の代表幹事である日比野克彦氏。パネリストとして集まっていただいたのは、アーティストと縁の深い、有名美術館に携わる面々。「個人個人では会っているが、一同で会う機会はないメンバー」と、日比野氏も楽しみにしている様子だ。
原島氏からのお題は『明日へ』。副題に『明日のアートへ、明日の愛する人へ、明日のわたしへ』などなど、たくさんの“明日へ”のメッセージがテーマ。これにちなんで、日比野氏が取り組んでいる「明後日朝顔プロジェクト」の話に。廃校になった木造二階建ての小学校を朝顔で覆いつくし、住民と朝顔を育てはじめたのをきっかけに、地域と人とのつながりを促進するというものだ。これにより、芸術表現の根本である、人と地域との交流が生まれたという。逢坂恵理子氏も「美術館は外へ出よう」と発言し、閉鎖されて敷居の高いイメージを払拭したいと語った。美術館は単体ではなく、アート作品を通して精神的に解放され、豊かになっていくため、もっと複合施設が必要ではないかと模索中だ。そして美術館の役割とは地域の人々と共に作っていくことであり、それこそが21世紀に求められる美術館の姿であると、一同に語った。
会場からは「アートは人類にとって必要か?」、「アートとか美術とか、差別用語な気がする」というような声もあり、まだまだアートが特別で次元の違う世界だと認識している人が多いようだ。そうではなくて、4人が考えるアートとはもっと身近に感じるべきもの。総括として『artがあたりまえにある明日』を願い、全10回にわたったプレ会議の幕を閉じた。
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