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開催実績ラボ


僕は内藤君を創作する建築家としてだけ見てきたのだが、彼の活躍は幅広い。
都市的な広域での多様な業種による設計のコラボレーションを主張したり、
若手デザイナーの教育や教育行政への参加など
正当で真っ直ぐな建築の思想を実践してきた人だったと今更ながら感動している。
彼の作家としての作品だけではなく人間、内藤廣をも身近に理解し学ぶいいチャンスだと思っている。
僕も学びたい。皆さんもどうぞおいでください。

より深く理解するために、彼の略歴・教職の歴史を次に記します。参考にしてください。

1950   神奈川県横浜に生まれる
1974   早稲田大学理工学部建築学科卒業
1976   早稲田大学大学院修士課程修了
1976〜78 フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所勤務(スペイン・マドリッド)
1979〜81 菊竹清訓建築設計事務所勤務
1981   内藤廣建築設計事務所設立
2001   東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学 助教授
2002〜  東京大学大学院工学系研究科社会基盤学 教授
2010〜11 東京大学 副学長(2011.3退官)
2011〜  東京大学 名誉教授

お待ちしています。
ラボマスター 黒川雅之

<内藤 廣さんからのメッセージ>

渋谷は若者の文化が渦巻く東京でも屈指のホットスポットです。
半世紀ほど前には、公園通りにあった高嶋進がプロデュースするジァンジァンが強烈な光を放っていました。
高橋竹山がまだあまり知られていなかった津軽三味線をやり、松岡計井子がビートルズ全曲を日本語で唱い、
中村伸郎がイヨネスコの「授業」を演じ、淡谷のり子や浅川マキがブルースを唱い、
まだデビュー間もない荒井由実や井上陽水もライブをやっていました。
実にディープな文化の震源でした。
今はそういう限られたスポットではなく、渋谷という街全体が何かを生み出そうとしています。
新宿に次ぐ世界屈指の乗降客数を誇る渋谷は、駅を中心とした再開発の最中です。
ここ15年、渋谷の再開発に関わっています。
渋谷はどう変わろうとしているのか。何を変え何を新しくしようとしているのか。
そのあらましと経緯、これからどうなっていくのかを説明したいと思います。

JIDF モノラボ 第25回(2019年度第2回) + K塾 Vol.73
■日   時: 2019年12月20日(金)
18:30~ 開場 
19:00~ 講演 
20:30~ 懇談会 (持ち寄り歓迎です)
■場  所:株式会社 K&K(黒川雅之建築設計事務所)
     東京都港区西麻布3-13-15 ケイプラザB2F
    https://goo.gl/maps/9aKtdUC3RQE2
■講  師:内藤 廣さん
■その他 :入場無料、予約要。
      申込はこちらから https://forms.gle/hSj9w1Azp4uJXXoc8

問合せ先
株式会社K&K / e-mail:k-info@k-system.net / phone:03-3746-3601

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JIDFモノラボ 第24回(2019年度第1回) + K塾 Vol.72

みなさま、
JIDFモノラボ第24回の開催が決まりましたのでご案内いたします。

次回のモノラボは新居千秋さんです。

僕の周りにはこんな強烈な個性を持ったこの世代の建築家たちがいっぱいいる。
その中のとびきり個性的な建築家だ。
たくさんの賞を総なめにしてきた彼がモノラボでレクチャーしてくれる。
楽しみである。

ちょっとだけ略歴を書いておこう。
1948年 島根県生まれ
1971年 武蔵工業大学工学部建築学科卒業(現 東京都市大学)
1973年 ペンシルベニア大学大学院芸術学部建築学科修了
1973年 ルイス.I .カーン建築事務所
1974年 G.L.C(ロンドン市テームズミード都市計画特別局)
1977年 – 武蔵工業大学講師(現 東京都市大学)
1979年 – 東京理科大学講師
1980年 新居千秋都市建築設計設立
1998年 ペンシルベニア大学客員教授
2008年 – 東京都市大学教授(旧 武蔵工業大学)
お待ちしています。
               ラボマスター 黒川雅之

<新居千秋さんからのメッセージ>

What does the Architecture want to be ? ・・・Louis I Kahn
 47年前ペンシルバニア大学でルイス・カーンに出会った。この時、私達に発した最初の言葉がこれだった。
その後3年間、大学院で、彼の事務所で共に過ごした。私は彼の最後の生徒で、最後の所員だから、
今でもこの言葉に対する解答を自分なりに探している。
 自分の建築としては「地域にたったひとつの建築をつくる」ということで、ステレオタイプではない建築を、
独立してから1年に2つくらいのペースで。76くらい作って来た。自分の考えを先に唱えて、
その後に建築を作るということは難しく、70歳になった今でも勉強中であり、それは師のルイス・カーンも作りながら考え、
考えながら作っていたことを思い出す。ひとつひとつの言葉を吟味し、その解釈を深めていく。
だから自分の考えも少しずつ変わっていくということの繰り返しだ。約40年近くかけて
「地域にたったひとつの建築をつくる」という考え方の流れをReagional Institution(地域を活性化するある種の
制度や文化つくる建築) Architecture For Arousing(喚起/歓喜する建築=その建築に触れると意識が高揚したり、
生きる喜びを感じる)、手法としてのWork Shop、Design Script(デザインのための脚本) ということを考えてきた。
私達の時代は1960年代にロバート・ヴェンチュリー(彼もペンシルバニア大学の教師だった)が
「建築の多様性と対立性」の中で書いていたように、西欧の建物(ルネッサンスくらいから近代の建築の始まりまで)
と近代建築の対比の中で、様式や構成を語ればよかった時代とは異なり、21世紀はもっと違う形態論だけでない建築の作り方、
考え方が必要になる。私は以下の3つの視点を持って、新しい建築の方向を目指そうと考えている。

Sociability(社会性)
政治、経済、文化、哲学、思想に関連すること
Somesthetic (身体性)
ゲニウスロキ、トポフェリア、その建築家、その人種に特化した歴史、文化等々からくる身体感覚
Scientificness(科学性)
地球、環境、そして3次元、AI等の技術の飛躍的発展や地球の温暖化、
省エネルギー等々に解答するTechinologyからくる建築の形態、
それは人類が作ってきた形とは異なるかもしれない

JIDF モノラボ 第24回(2019年度第1回) + K塾 Vol.72
■日   時: 2019年9月10日(火)
18:30~ 開場 
19:00~ 講演 
20:30~ 懇談会 (持ち寄り歓迎です)
■場  所:株式会社 K&K(黒川雅之建築設計事務所)
     東京都港区西麻布3-13-15 ケイプラザB2F
    https://goo.gl/maps/9aKtdUC3RQE2
■講  師:新居 千秋さん
■その他 :入場無料、予約不要。
     ただし、当日来場先着順80名(座席60席、立見20名)までの入場とさせて頂きます。

問合せ先
株式会社K&K / e-mail:k-info@k-system.net / phone:03-3746-3601

以上。

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平成31年度第1回「JIDF大無限ラボ」開催のお知らせ

「佐久市西方寺の「跡部踊り念仏」(国の重要無形民俗文化財)」見学

■日  時: 2019年4月7日(日曜)
■集合場所: 上越新幹線佐久平駅 11:00集合
* 予約必要 道場内は狭いため早めの予約が必要です。
  この見学会は神奈川大学常民文化研究所と合同で行い、ご住職のご配慮により
  開催ができるようになりました。

◎ 「跡部踊り念仏」は、鎌倉時代、時宗の開祖「一遍上人」が行ったといわれ国の無形重要文化財に指定されている。
一遍はここで弟子の他阿弥を善光寺に派遣し、これにより中世の阿弥(世阿弥や千阿弥(千利休の祖父))の系譜が始まった。
当初の阿弥は戦争に従軍する衛生兵のような存在で、室町期になると権力者の周りで世話をする同朋衆となり、
芸能や芸術に秀でた人物が生まれた。踊り念仏は8人の踊り手(女性)のと2人の男性の太鼓方が一組となり、
「南無阿弥陀仏」と唱え、太鼓・鉦を打ち鳴らし踊躍歓喜の舞を踊り恍惚無我の境地に入る。
茶道の関係から見て面白いのは踊りに袱紗を用いている。
今日茶道で使われる袱紗は宗恩の帛紗が元になっているが古式の袱紗の使われ方も興味深いものである。

■問合せ・申込先
一般社団法人 知識資源機構
       代表 佃 一可 ℡090-8504-3185
chishiki000@gmail.com

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JIDF モノラボ 第23回(2018年度第3回)
みなさま、JIDFモノラボ第23回の開催が決まりましたのでご案内いたします。
次回のモノラボは横河健君です。
彼は日大芸術学部での教え子であり、元スタッフでもあり、ずいぶん長い間、共に過ごした関係です。
僕のスタジオは小さな組織ですから濃密な関係なのですが、
その彼が巣立って一人前に大活躍してこうしてその後の報告を聴けるのはなんとも嬉しいことです。
神経質なほどにディテールに拘る彼の空間は彼の人柄を反映して研ぎ済まされた斉一な空気を漂わせています。
僕の誇りは僕自身はもらっていないのに日本建築学会賞を元スタッフが二人も受賞していることです。
彼とそして岸和朗君がそうです。僕を超えてがんがんと活躍しているその一人です。
僕はもう半世紀を超える年月、建築からインテリア、プロダクトデザインを一つのものとして考えデザインしてきました。
僕が今夢中でいるのはこれらを総合する思想の構築です。その中で建築がどう僕たちに関わっているか、
横河君の仕事を通じて考えてみたいと思っています。
お待ちしています。
ラボマスター 黒川雅之

<横河さんからのメッセージ>
タイトルは未だ考え中ですが、「建築家・黒川雅之に学んだこと」については入ると思います。
「モノづくりは自分自身を映すこと」かな?。
要は・・・
黒川雅之事務所を出たのが1976年ですからもはや40年以上も前のことになります。
ですから記憶としてはだんだん薄れているのでしょうが、しかしながら、
その後の私の仕事を振り返る度に黒川先生から学んで来たことが大きかったのではないか? と思い当たるのです。

私の独立してから(’76〜’82は共同主宰)の仕事は、公共建築、私企業の建築・オフィス・工場、
クリニック、デベロッパーの集合住宅、個人住宅、ほか多岐に渡りますが、
同時に家具(とくに椅子の開発)、照明器具、ドアノブ、フック、ツマミ、掛け時計、腕時計、
・・・最近ではボールペンに至るまでのプロダクトデザインも手がけています。
そして建築づくりのコンセプトでよく使う「テリトリーの概念」「環具」などの考え方も、
原点は最初に建築を学んで来たことと、その後の「自分の育ち方」なのです・・・
横河健

JIDF モノラボ 第23回(2018年度第3回)
■日   時: 2019年2月1日(金)
18:30~ 開場 
19:00~ 講演 
20:30~ 懇談会 (持ち寄り歓迎です)
■場  所:株式会社 K&K(黒川雅之建築設計事務所)
     東京都港区西麻布3-13-15 ケイプラザB2F
    https://goo.gl/maps/9aKtdUC3RQE2
■講  師:横河 健さん
■参加申込:メールにて受付。申込順に受付番号をお知らせいたします。
   下記必要事項を明記の上、k-info@k-system.net までお申込み下さい。
      (1)氏名、(2)所属、(3)連絡先(複数名の場合は(1)(2)(3)を全員分)
■注意事項:
※申込多数の場合は申込先着順とさせて頂きます。
※ご来場の際は必ず事前申込の上、返信メールに記載の整理番号をご確認の上、ご来場をお願いします。

※申込&問合せ先
株式会社K&K 室岡
e-mail:k-info@k-system.net
phone:03-3746-3601

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次によって大無限ラボ(本年度第2回・通算20回)を行います。

■日 時: 2019年1月28日(月曜日)19:00~
■場 所: うめだ総合生涯学習センター第3研修室
       大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5・6階
      https://osakademanabu.com/umeda/access

■参加費: 500円
■テーマ: 小説「エル・グレコの首飾り 青柳図書館の秘宝」の歴史背景とモデルになった事件について

問合せ・申込先
一般社団法人 知識資源機構
       代表 佃 一可 ℡090-8504-3185
chishiki000@gmail.com

今回は昨年10月に刊行した拙著推理小説「エル・グレコの首飾り 青柳図書館の秘宝」で著した諸々の事件のモデルとその背景を、
同じJIDFのメンバーである芳賀直子さんと掛け合いながら物語の深みを探っていこうという企画です。
自分自身でも気が付かない新しい発見があると思います。

物語は、友人Yと二人でスペイン旅行をした図書館司書の主人公(摩耶)が、スペインの全盛期の帝王フェリペ2世の宮殿・図書館を訪ねます。
そこで400年前当地を訪れた、慶長遣欧使節支倉常長の子孫と名乗る老爺が、摩耶が日本から自分たちを迎えに来たと誤解し、
エル・グレコの宝石を返してほしいとせがまれるところから始まります。
(支倉常長が帰朝する際に大勢の部下たちをスペインに残したことは知られていますが
ここではより劇的にエル・グレコを絡ませて物語を膨らませています。)

主人公の父親は、支倉と同じ仙台の出身でその先祖も支倉と関係があるところから、
摩耶に持ち込まれた話に興味を持ち、母の墓参りに仙台に行くと言って家を出ます。
そして数日後に東京目白の目白不動尊のそばで殺害されてしまいます。

葬儀の後、摩耶は、警察から、父は仙台を訪れそのあと九州に向かった、
と聞かされ、父親の足取りを確かめるため仙台に向かいます。そこで父が訪ねた父の幼馴染Aから、
エル・グレコの宝石がダイヤの原石ではないかと父が考え、またその宝石が日本最初の公開図書館だった
青柳文庫の所蔵物に混入したと考えていたことを聞かされます。
その手掛かりになるのが大崎八幡宮(羽生結弦君が守神としている)から刊行されている書物にあることを教えられます。
また、Aはもう一人の幼馴染のBがその宝石の行方を知っている可能性があることを示唆します。
(この段落では江戸期の伊達藩と支藩である田村藩の複雑な関係や
明治維新時の明治政府の不当な伊達藩に対する仕打ちなどを背景に描いています。
また、伊達・田村の構図と仙台・旧泉市の構図をシンクロさせて記述は進みます)

摩耶は、父が出がけの言葉通り、母の墓参りをしたかもしれないと霊園を尋ねると、
偶然、父の幼馴染Bの手がかりを見つけます。しかし、摩耶がBに到達したときBは何者かに殺害されていました。
そして有名なダイヤモンドカッター名人CがBを訪ねる、と家を出たきり行方不明になっていることがわかり、
事件は背後にとてつもない闇が潜んでいることを摩耶は思い知らされます。
(この後、事件は関東大震災の裏話、敗戦後の満鉄調査部の行方を絡ませて進みます。)
摩耶は父がなぜ仙台から九州に飛んだのかがわかりません。
また、黒い丸い石がダイヤの原石であることが、現代ならいざ知らず、
原石を見たことがない100年前の日本人にどうして分かったのかが疑問です。
思い悩むとき、図書館長から、仙台と九州を結ぶものとして、
戦前日本最大の専門図書館でもありシンクタンクであった満鉄調査部の存在を聞かされます。
そしてその調査部が旧田村藩に深い繋がりがあることを知らされます。

父の幼馴染Bの父親は満鉄調査部で働き、ソ連に抑留され、
朝鮮戦争の情報部隊に所属させられたことから帰国後も職が得られず、
Bの家は保管している原石を売らざるを得ない境遇に追い込まれていました。
そして、この原石が中東の石油採掘権に関連して利用され、また中東革命に絡みながら、
その秘密を守るものと、暴くものの争いに摩耶の父は巻き込まれたことを知るようになります。

物語は目白、仙台、福岡、宗像、名古屋と目まぐるしく展開していきますが、
最後に父の幼馴染Bが父に宛てた手紙が発見され、
そこには善意で黒幕とは知らずO氏に原石の行方を調べている父の便宜を図ってほしい旨を伝えたことが記されていました。
また、行方不明になっていた名人Cが現れ、父の不可解な足取りの全容を、ようやく摩耶は理解します。
そしてすべての黒幕だったO氏は中東革命を機に国家の秘密を道連れにして、鬼籍に身を投じます。

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日時 2019年1月11日(金曜日)17:00~19:00
場所 DMM.ラボ室(富士ソフト秋葉原ビル)

http://www.fsi.co.jp/seminar/morenote/tokyo/printmap.html

今回のテーマ 「禅宗をテーマにした現代中国の庭」
スピーカー 高野文彰氏(高野ランドスケープ株 会長)

ご注意
本会場は入館するのにセキュリティーカードが必要になります。
事前申し込みをしていただいて当日17:00にエレベーターホールにお集まりくださ い。
 おくれる方は、事前にご連絡ください。途中入場も結構です。

問合せ・申込先
一般社団法人 知識資源機構
       代表 佃 一可 ℡090-8504-3185
chishiki000@gmail.com

中国の禅宗寺院を訪問して不思議に思われるのは、大陸に臨済や曹洞などの宗派がないことです。
これは、21世紀中国が共産化したこともありますが、中華民国時代に禅五宗(臨済、潙仰、曹洞、法眼、雲門)の法脈に連なった
虚雲禅師、そしてその影響のもとに維摩精舎の基を築いた袁煥仙・南懐瑾の影響が強いと思われます。
この度、袁煥仙・南懐瑾の両氏がともに修道した古刹、霊岩寺・霊岩山を麓にある都江堰(世界遺産)に合わせて
禅宗の庭を作庭しようとするコンペが行われ、私たちのチームが選任されました。
今回はその一端を紹介したいと思います。

参考・史跡としての霊岩山
記録によれば、は北魏孝文帝年間(5世紀後半)に始まり、唐の貞観年間(627~649年)に再建されたとされます。
近年、境内の岩壁に108体の観音像を彫刻する作業を行う際、蔵経洞が発見され石刻の経版三百余枚が発見されました。
石版の発見は清代光緒時代に寺前の竹林の中から発見されたのに続いて2度目です。
これらの経文は玄奘三蔵がインドから持ち帰った経文の訳経であり、その筆跡は唐代高宗の祐筆であった楮遂良と鑑定されました。
玄奘三蔵の青年期は隋から唐に移る国家動乱の時代でした。仏教の教理を求めて洛陽浄土寺・長安荘厳寺を彷徨いますが
巷の混乱は勉学の助けにはならず、比較的平和だった四川にやってきます。
ここで勉学を深めた玄奘は先人たちが伝えた教理に矛盾を抱きインドに向かうことになります。
インド・ナーランダでシーラバドラに師事して学んだ玄奘は経典657部や仏像などを持って帰還、
帰国するとすぐさま翻訳作業に入ることとなります。
霊岩寺の始祖阿世多尊住職も経文の翻訳に参加し、完成した経文を霊岩寺に持ち帰りました。
楮遂良が清書したものを工匠たちに石碑に刻させ蔵経洞に保存したと推定されます。

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JIDF モノラボ 第22回(2018年度第2回) + K塾 Vol.70 開催のお知らせ

みなさま、
JIDFモノラボ第22回の開催が決まりましたのでご案内いたします。
今回は先ごろ平成30年度の文化功労者に選ばれました建築家 伊東豊雄さんにご講演いただきます。
どうぞお越しください。

いよいよ、建築家 伊東豊雄君がモノラボに登場です。
多くの傑作を作り続けている彼の仕事の背後にどんな想いや思想が潜んでいるか、興味津々です。
モノラボは少なくとも今年度は建築家シリーズにしたいと思っていました。
一回目が「岸和朗君」でした。この後、「伊東豊雄君」のお話が聞けますし、来年は「横河健君」にお願いしています。 
楽しみが続きます。ご期待ください。
伊東豊雄君のウェブサイトです。(http://www.toyo-ito.co.jp/index.html)
ラボマスター 黒川雅之

テーマ:「建築は浄化された自然である」
私は幼少期を長野県の諏訪湖の畔で過ごしました。我が家の庭が湖に面していたので、日々湖を眺め、
冬には凍結した湖面を下駄スケートをはいて学校に通いました。
帰宅するとランドセルを放り出して裸足で野原を駆け巡り、昆虫を追いかけたり、野球に明け暮れる少年時代でした。
若い頃はそうした自然の中での生活が自分の創る建築と関係があるとは全く考えていませんでしたが、
最近もしかすると諏訪での原風景が自分の建築と深く関わっているのではないかと思うに到りました。
しかも記憶に登場する風景は最上の風景なのです。鏡のような湖面を照らす夕陽とか、
朝もやの中に突如出現する水平虹とか、木々の間から差し込む木漏れ日等々…。
このように静かで浄化された自然の風景が、無意識のうちに私の建築空間を形成していると感じるようになりました。
今回のレクチャーではこうした作品を紹介しつつ、明日の自分の向かうべき方向を考えたいと思います。
伊東豊雄

JIDF モノラボ 第22回(2018年度第2回) + K塾 Vol.70
■日   時: 2018年12月5日(水)
18:30~ 開場 
19:00~ 講演 
20:30~ 懇談会 (持ち寄り歓迎です)
■場  所:株式会社 K&K(黒川雅之建築設計事務所)
     東京都港区西麻布3-13-15 ケイプラザB2F
    https://goo.gl/maps/9aKtdUC3RQE2
■講  師:伊東 豊雄さん
■テ ー マ :「建築は浄化された自然である」
■参加申込:メールにて受付。申込順に受付番号をお知らせいたします。
下記必要事項を明記の上、k-info@k-system.net までお申込み下さい。
      (1)氏名、(2)所属、(3)連絡先、(複数名の場合は(1)(2)(3)を全員分)
     申込多数の場合は申込先着順とさせて頂きます。

※申込&問合せ先
株式会社K&K 室岡 / e-mail:k-info@k-system.net / phone:03-3746-3601

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「松茸山再生と岩倉焼ラボ」 平成30年第3回(通算第18回)開催
ラボマスター:吉村文彦
ラボディレクター:近藤高弘、若林広幸

まつたけ山復活させ隊活動拠点でマツタケ山づくりを行い反省会を行う.
今年製作した岩倉焼作品にまつたけ料理(予定)を盛り付け、鑑賞し料理を味わう.
【日程】2018年10月6日(土)
【時間】午前11時00分〜午後4時
【場所】まつたけ山復活させ隊活動拠点香川山 京都市左京区岩倉 村松138-20  
京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分、 まつたけ山復活させ隊ブログをご覧ください.
【会費】4000円(当日いただきます.マツタケ料理に充当)
【定員】30名
【〆切】申し込み〆切りは9月28日までといたします.
【問い合わせ・参加申し込み】まつたけ山復活させ隊代表 吉村文彦(090-6227-4305)あるいはmiyakomatsutake@gmail.comまで.

吉 村 文 彦
微生物生態学者
(Ph.D. マツタケアドヴァイザー)
607-8421
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305

Dr. Fumihiko Yoshimura
 Microbial Ecologist
(Ecology of Matsutake)
38-27 Okano-Nishicho Misasagi
Yamashina Kyoto, 607-8421, JAPAN
Phone:+81-75-581-8932
Cell Phone:+81-90-6227-4305

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ラボマスター:吉村文彦
ラボディレクター:近藤高弘、若林広幸

「松茸山再生と岩倉焼ラボ」 平成30年第2回(通算第17回)開催
ラボマスター:吉村文彦
ラボディレクター:近藤高弘、若林広幸
 マツタケ山づくり作業を実施する.岩倉焼の鑑賞
【月日】2018年7月21日(土)
【時間】午前11時00分〜午後4時
【場所】まつたけ山復活させ隊活動拠点香川山 京都市左京区岩倉 村松138-20 京都バス停留所「岩倉村松」下車、北東へ450m徒歩6分
【参加費】500円(当日いただきます.昼食に充当)
【定員】30名
問い合わせ・参加申し込み:まつたけ山復活させ隊代表 吉村文彦(090-6227-4305)
あるいはmiyakomatsutake@gmail.comまで.まつたけ山復活させ隊のブログをご覧下さい.

吉 村 文 彦
微生物生態学者
(Ph.D. マツタケアドヴァイザー)
607-8421
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305

Dr. Fumihiko Yoshimura
 Microbial Ecologist
(Ecology of Matsutake)
38-27 Okano-Nishicho Misasagi
Yamashina Kyoto, 607-8421, JAPAN
Phone:+81-75-581-8932
Cell Phone:+81-90-6227-4305

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ラボマスター:黒川雅之
ラボディレクター:蜂谷宗苾、松島正之、園山真希絵、大樋長左衞門年雄

皆さま、
モノラボ第21回「建築家、岸和郎の世界」を聴く会があります。どうぞおいでください。
 講師:岸 和郎さん
 ■日時:2018年7月14日(土) 19:00〜
 ■場所:株式会社 K&K/黒川雅之建築設計事務所
 ※詳細は文末をご覧ください。

建築家の話をもっと聴きたい・・・そう思った時、僕の頭を掠めたのは岸和郎君だった。
彼は下にあるような文章を寄せてくれた。建築は社会的な存在だと言われるのだが、
それは建築に限ったことではない。現代芸術だって、
現代詩だって常に社会的な存在なのだから大切なのは建築家の心の中である。
人の心の中には様々な思いが積層している。
彼の文章にある伝統もそうなのだが自分の個人的な記憶だって逃れられないで引きずっている。
それなのに自分の中の生命は否応なしに自分を先へ先へと駆り立てる。
建築を詩だと僕が思うのはそのような建築には論理では説明し難い意識の積層があるからだ。
僕には僕の想いがあるように岸和郎の中の記憶と願望がこの講演で見えてくるに違いない。
楽しみである。

 ラボマスター 黒川雅之

以下、岸和郎さんから頂いたコメントです。
—————————————————————————————–
テーマ:「Cultural Layers」

1981 年から京都をベースに仕事をしてきた。1990 年代の中頃までは、その京都からどうやって逃れるか、
どうやって距離を取ればいいのか、だけを考えてきた。現代の建築をつくりたかったからだ。
ところが 1990 年代の初めにスペインやイタリアの編集者から、私の建築が日本的だ、
と言われるようになる。一番避けたいと思っていた評価だった。

1995 年に「紫野和久傳」という建築を依頼された。それも大徳寺の東に接する敷地に日本料理のレストラン。
私が逃げていた「京都」そのものと言ってもいいプロジェクトの設計の依頼だった。
もう逃げるところはないということか。そう考えて設計を受けることにした。
現在の問題だけではなく、その場所の歴史的な分脈を考えなければ現代の建築でさえ設計できないと気付かされたのは、この時だった。

それ以降、History/Contemporariness(歴史的で在ることと同時に現在でもあること)とか、
あるいは Cultural Layers(文化の重層性)という切り口から自分の仕事を考えるようになった。
東京に居れば、こんな風には考えなかったと思う。自由と現在を許容してくれる都市だからだ。
でも京都に居を構えると、事務所から歩いて 5 分で大徳寺孤逢庵があり、
自宅の近所には詩仙堂が在る。自分が設計して今日竣工した現代建築よりもずっとすごい建築が身近に在ること、
しかもそんな建築が一つだけではなく数多く存在して居る環境、そんな場所で現代の建築家に一体何が出来るのか。
いつも思うのはそんな事だし、そんな思考の結果として自分の現在の仕事は在る、と考えているのだ。

JIDF モノラボ 第21回(2018年度第1回) + K塾 Vol.69
———————————————————————–
■日 時: 2018年7月14日(土)
      18:30~ 開場
      19:00~ 講演
      20:30~ 懇談会 (持ち寄り歓迎です)
■場 所:株式会社 K&K(黒川雅之建築設計事務所)
東京都港区西麻布3-13-15 ケイプラザB2
     https://goo.gl/maps/DqcrTgCAJp42
■講 師: 岸 和郎さん
■テーマ:「Cultural Layers」
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※申込み&問い合わせ
K studio(株式会社K&K)室岡
e-mail:k-info@k-system.net
phone:03-3746-3601
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