| 議長 |
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マリ・クリスティーヌ |
| 副議長 |
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サエキけんぞう/團 紀彦 |
| 実行委員 |
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小山裕久/佐伯順子/しりあがり寿/曽我部昌史
中島信也/蜷川有紀/水野誠一/三好和義 |
「第28回日本文化デザイン会議‘06 in とくしま」は、マリ・クリスティ−ヌ議長の下、10月13日(金)〜15日(土)成功裡に終了いたしました。
今回のテーマは「天水―Nothing is Happiness」阿波踊りの3日間さえ楽しければあとは雨水さえあればいいという意味で徳島人気質を表わすことばです。
経済最優先の時代が終わりを迎えた今、20世紀型の生きかたをリセットして価値感を変えることで幸せになれるというメッセージを発信しました。
今回のテーマにあわせて、国の政策としてGNP(国民総生産)ではなくGNH(国民総幸福量)を提唱しているブータン王国のルンポ・ジグミ・ティンレイ内務・文化大臣を基調講演のゲストとして招聘。さらに飯泉徳島県知事 マリ・クリスティ−ヌ氏 中島信也氏 日比野克彦氏 ペマ・ギャルポ氏らが加わってシンポジウム「グローバル天水―天水は国境を越える」で天水とGNHについて議論がかわされました。
この模様は2007年2月17日NHKのBSフォーラムにて全国放送されます。
今会議では徳島県からの要望に応えて、初日はサテライト会場からスタート。徳島市 鳴門市 吉野川市 神山町の4つの会場でユニークなプログラムを展開しました。
<徳島会場>
徳島市会場では、徳島市中洲町のレストランパシフィックハーバーでカフェトーク「徳島・生バトル・トーク・リレー〜川べりで日本と世界と徳島の明日を激論しよう」を開催。サエキけんぞう氏の司会で、日本文化デザインフォ−ラム会員と参加者約70人がさまざまな角度から徳島の未来や活性化について意見を交わしました。
トークの合間には、地元で人気の佃洋子カルテットがジャズの演奏で雰囲気を盛り上げ、飯泉徳島県知事が飛び入りピアノを披露する一幕もありました。
<鳴門会場>
鳴門市の大塚国際美術館ではギャラリーツアー「美術館ページェント」、こどもたちが描いた陶板画で大きな渦を制作する「陶板ワークショップ」「美術館シンポジウムーシスティーナ礼拝堂をめぐって」が開かれました。
美術館ページェントは水野誠一「肖像画にみる物語を語る」池坊由紀「静物画における花の表情」稲越功一「風景画の光と影」コシノヒロコ「ファッションと流行とアート」小山裕久「最後の晩餐」團紀彦「建築視点から見た名画」寺門孝之「名画の中の天使たち」芳賀直子「踊り子たちのいる風景」と8人の先生方が講師となりそれぞれの専門分野をテーマに陶板画を解説。独特な視線からの解説に参加者たちは聞き入っていました。
陶板ワークショップには 市内14小学校の児童約100人が参加。夏休みに行った事前ワークショップで、しりあがり寿委員の指導のもと「一番たのしかったこと」を描いた陶板を持ち寄り縦4メートル、横6.2メートルの巨大な渦をセンターホールに完成させました。
システィーナ礼拝堂で行われたシンポジウムでは、坂井直樹委員がモデレータをつとめ、フランソワ−ズ・モレシャン氏 山岡茂氏 尾関茂雄 山口もえ夫妻がパネリストとして登場。大塚国際美術館の岡村修二氏をまじえてミケランジェロのだまし絵「キリスト教宇宙図」の謎に迫りました。
<吉野川会場>
 吉野川市では「阿波忌部の世界・新しい物語づくりへの挑戦ツアー&シンポジウム」と「三好和義 写真ワークショップー吉野川で“天水”を撮ろう」が行われました。
「阿波忌部の世界・新しい物語づくりへの挑戦ツアー&シンポジウム」は、古代から宮廷祭祀に深く関わる忌部の神秘に触れるイベント。
佐伯順子氏 佃一可氏のモデレートで、石井リ−サ明理氏 大森康宏氏
鏡リュウジ氏 名嘉睦稔氏 堀木エリ子氏が講師として参加しました。
まずはこの地の「気」を感じてみたいと一般参加者50人とともにスタートしたツアーでは、杉尾神社 向麻山 忌部神社などをバスで廻り、忌部神社では佃一可氏による献茶の儀式を行いました。
引き続き200人の参加者を前にシンポジウムを行い、
「吉野川の景色を見て3頭の龍が寝ている印象を受けた」など印象を語りました。
参加者からは、新しい発見があり地元の魅力を再認識することができた。
神秘的な遺産をもとに新しい文化をつくるきっかけにしたいという熱い声が寄せられています。
吉野川の潜水橋・川島橋周辺では徳島出身の写真家 三好和義氏の「写真ワークショップー吉野川で“天水”を撮ろう」が行われました。
橋を渡るお遍路さんや、輝く川面、アユ漁のかんどり舟など、三好和義氏の指導を受けながら30人の参加者たちがデジタルカメラで撮影。撮った映像を阿波和紙伝統産業会館で和紙にプリントし三好和義氏の講評を受けました。
<神山会場>
神山会場では、中島信也・蜷川有紀の両氏がモデレーターとして「神山アート探訪―神の山体験・アートの山探検」を開催しました。
「神山町。その何かを秘めた名前のとおり、この町には私たちをひきつける何かがある。この神山オーラに文化人が触れたとき何がおこるのか。」と語る中島信也氏を中心に近藤髙弘氏 曽我部昌史氏 蜷川有紀氏 八谷和彦氏 速水亨氏 廣瀬通孝氏 日比野克彦氏 宮田人司氏 そして山口智子氏の10人が神山を訪れました。
大粟山では、参加者80名とともに山道を散策しながらアーティストインレジデンスで制作された野外の6作品を鑑賞。続いて小野さくら舞台に移り、地元の人形浄瑠璃座「寄井座」の公演を楽しみました。
さらに農村環境改善センターでの「座学」は講師陣の軽妙なトークで盛り上がり、
地元ボランティアやアーティストインレジデンスの外国人アーティストとの交歓の輪が広がりました。
この模様を中島信也氏率いる東北新社の新進気鋭ディレクターチームが撮影、約20分のドキュメンタリーフィルムにまとめあげました。
神山町では多くの町民がボランティアとして参加し、うどんやイノシシ鍋を提供。
この「お接待」の様子と講師とのふれあいはNHK「四国羅針盤」という番組となり四国4県で放映されました。
また徳島市 鳴門市 吉野川市 神山町では日本文化デザインフォ−ラムならではの「夜楽塾」が開催され、それぞれの土地で名物料理とお酒を楽しみながら地元との交流を深めました。
14日と15日は、徳島市のアスティとくしまに移動し、「天水」をテーマに多彩なプログラムを展開しました。
<オープニングセレモニー>
メイン会場のオープニングを飾るセレモニーでは飯泉徳島県知事 マリ・クリスティ−ヌ議長 日比野克彦代表幹事が挨拶しテープカットを行いました。
<基調講演>
 ブータン王国のルンポ・ジグミ・ティンレイ大臣が、ブータンが開発政策の核として打ち出した独自の概念「国民総幸福量」をテーマに基調講演を行いました。GNP(国民総生産)ではなくGross National Happiness−物質文明の発展に拘泥せず、国民の幸福感を社会づくりの根幹に据えるという考えです。生活水準や健康、教育、時間の使い方など9要素を数値化し、国民が等しく幸福になることを目標としています。
<基調シンポジウム>
グローバル天水―天水は国境を越える
飯泉徳島県知事 ルンポ・ジグミ・ティンレイ 中島信也 ペマ・ギャルポ 日比野克彦 マリ・クリスティ−ヌ
国民総幸福量について活発に議論。ティンレイ大臣が「まず微笑むことからはじめましょう」と呼びかけました。
<特別プログラム>
建築家サミットー生き残る建築家とは?
馬場璋造 遠藤秀平 大江匡 曽我部昌史 團紀彦 手塚貴晴 若林広幸
馬場璋造氏をモデレーターに、最先端で活躍する建築家6人が参加。
生き残る建築家とはという問いに対し「社会のニーズ」「自分の内なる問題意識」「建物以外の新しい試みにも取り組み考える自由」など独自の切り口で提言を行った。
<ハプニング企画>
二日酔天水―なにが起きるかわからない・なにが学べるかわからない
中島信也氏による資生堂などのCM作品紹介、神山アート探訪報告など、幅広い話題と軽妙なトークに会場が沸きました。
<シンポジウム>
- ハイテク天水―楽しいITに会いたい
高城剛 しりあがり寿 野副正行 八谷和彦 廣瀬通孝 宮田人司
- 遊びこころ天水―遊びは遊びではできない
團紀彦 河口洋一郎 三枝成彰 島田雅彦 竹山聖
- 天水まちづくりー絵に描いた街では終わらない
多田宏行 稲本健一 北山孝雄 宮本リンメイ
- 笑顔天水―褒める文化
北本正孟 稲越功一 村上佑二 矢崎滋
俳優の矢崎滋氏による落語の熱演に会場が沸きました。
- こころ天水―アタマ 心 カラダ
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香山リカ 新崎人生 芳賀徹 ハヤブサ
香山リカ氏がモデレーターとして心と体のつながりについて議論。
リング上の事故で頚椎を損傷したプロレスラーのハヤブサ氏は再びリングに立つことを目指しての努力を熱く語りました。 |
- 阿波天水―踊る阿呆の未来を占おう
サエキけんぞう 川竹道夫 小山裕久 三好和義
川竹道夫氏の三味線、小山裕久氏の締め太鼓でぞめきのリズムを演奏。
来場者が飛び入りで踊りだすハプニングもありました。
- ロハス天水―ロハスはホントは冒険だ
河原敏文 伊東史子 鈴木エドワ−ド
- 「美」人天水―4人目はアナタ!
原島博 石坂邦子 小笠原敬承斎 園山真希絵
- 家族天水―天水家族を覗いてみよう
椎名桜子 榎本了壱 河原敏文 黒川雅之
- スポーツ天水―身体・精神・想像力
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近藤髙弘 高橋和幸 松下浩二
「こどもたちに夢を与えたいと思ってプロになった」という松下浩二氏が
卓球の実技指導。参加した中学生は「ボールが揺れていてすごい」と感激していました。 |
- 日本選抜天水会議―天水ノ天水ニヨル天水ノタメノ天水
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小山裕久 四宮賀代 長友啓典 魔裟斗
モデレーターの小山裕久氏がまさに「天水」と見込んだパネリストたち。
魔裟斗氏は、カーレース参加中の福島県猪苗代から片道6時間もかけてかけつけてくれました。 |
- 芸術天水―歌って・奏でて・描いてりゃ
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サエキけんぞう ジュディ・オング 千住明 |
- 人形天水―私のかわりに恋をして
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佐伯順子 辻村寿三郎 蜷川有紀 寄井座
辻村寿三郎氏が音楽にあわせて人形を動かしたり、神山町の「寄井座」による
人形浄瑠璃の上演もあり、参加者は人形のあでやかな動きに魅入られていました。 |
- 天水特別対談―ありがとう徳島、ありがとう四国
日比野克彦 黒川紀章 山田真美
人が気づかなければ天と地はつながらない。自然とくに雨水の循環を大切にしてほしいと訴えました。
<特別展示>
- 三好和義吉野川天水写真展
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大雨の後の増水や夕日に包まれた風景など吉野川の四季折々の魅力、アユの遡上や浅瀬に降り立つサギなど川とともに暮らす生物などさまざまなテーマで撮った作品40点を展示。三好和義氏が作品を解説するギャラリートークも開催しました。 |
- 稲越功一撮影オリジナル浴衣―豊かな笑顔
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鳴門の鯛や人形浄瑠璃の木偶、瀧など徳島の名物や風景を稲越功一氏が撮影それを印刷した浴衣が展示されました。2006年の阿波踊りでは、マリ・クリスティ−ヌ氏 小山裕久氏らがこの浴衣を着て参加。
第28回日本文化デザイン会議‘06 in とくしまをPRしました。 |
<ワークショップ>
ウェラブルLED制作ワークショップ
日比野克彦氏の指導で、約100人の参加者がLEDで身につけるものを作る課題に挑戦しました。
4色のLEDを使って、帽子やめがね、ネクタイなど思い思いの形に仕上げ鮮やかに点灯すると歓声があがりました。
<ファイナルプレミアムセッション>
日本文化デザイン賞授賞式 サテライト報告のほか、ジュディ・オング氏のライブ
千住明氏と徳島文理大学管弦楽団、地元合唱団など120人が参加した演奏
ブラックボトムブラスバンドによるライブと阿波踊りのセッションなど華やかなステージで閉会しました。
中島信也氏 蜷川有紀氏の絶妙な司会も大いに会場を盛り上げ、最後は黒川紀章最高顧問はじめ全員がステージに登壇フィナーレを飾りました。
【議長メッセージ】
「第28回日本文化デザイン会議 ’06 in とくしま」開催テーマ
「天水」 “Nothing”is Happiness
〜『天水』とは雨の語源である。
[人]が手を広げて上を仰ぐ姿が「天」であり、その天から注ぐものが 天水(あまのみず)として雨に転ずる。〜
今回の日本文化デザイン会議では、豊かな自然の恵み・恩恵を汚さず活かす徳島のおおらかさを『天水』という言葉に見出します。
『天水』は、今世紀の地球的課題である持続的な環境循環をシンボライズするキーワードとして、まさに徳島から世界に発信するべき言葉です。また徳島の方言としての「天水―少しおめでたいほどに一つのことに夢中になれる人」を、もの・ことを起す純粋なキャラクターと解釈し、お接待の心やボランティア天国に通じる徳島マインドも表現しています。
川、そして海。徳島は豊かな「天水」により豊かな食と心栄えと美が育まれる、素晴らしき天の恵みを受ける土地です。
形あるものではなく目に見えぬが確かな精神のつながりが、生きていくうえで一番大事であること、人は価値観をかえることで幸せになれることを、徳島は『天水』という言葉で教えてくれます。
今回の『天水』というテーマは、経済最優先の時代が終わりを迎えた今、20世紀型の生き方をリセットして、新しい価値観を作っていくときに大前提となるコンセプトです。
皆様もご一緒に自分の中の『天水』を発見しつつ、「第28回日本文化デザイン会議’06 inとくしま」をお楽しみ下さい。
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