活動内容

日本文化デザイン賞

第13回 山梨 「関係の時代へ。 - 知識の上着を脱ぎすてて」(1992年)

 第13回 山梨 「関係の時代へ。 - 知識の上着を脱ぎすてて」 (1992年)


[授賞委員長] 芳賀徹
[授賞委員]  合田周平
  坂根進
  関沢英彦
  永畑恭典
  西村恭子
  淵上正幸
  松永真
  森毅

日本文化デザイン大賞

李御寧(イー・オリョン) 氏(文芸評論家)



[授賞理由]
『「縮み」志向の日本人』などの著書において、「縮み志向」という視点から万葉集や芭蕉から電器製品やパチンコにいたるまでの日本文化をあざやかに分析してみせた。大韓民国の初代文化部長官(1989~91)として、韓国における芸術・文化の振興に活躍すると同時に、日韓の文化交流にも公私にわたって尽力した。

日本文化デザイン賞

海の博物館(館長・石原義剛 氏、三重県鳥羽市)



[授賞理由]
1971年の設立以来、20年間にわたって伊勢湾、志摩半島、熊野灘などの漁猟用具を収集展示。現在、3万点の実物資料(6879点が国の重要有形民族文化財に指定されている)を所蔵する貴重な民族文化財の博物館である。消えゆく海の生活文化を保存するための長年にわたる努力は、地域博物館のモデルとされる。物を廃棄し続けている現代社会に対して、無言だか雄弁な問いを投げ掛けている。



(株)東芝・日本語ワードプロセッサー1号機作成グループ



[授賞理由]
日本語ワープロは、今日、オフィスの事務処理は無論のこと、一般家庭でも日常的に使用され、わが国の活字文化に大いに貢献している。ワープロはまた、文書情報処理をはじめオフィス業務に数多くの変革をもたらした。このようなワープロ時代ともいえる今日の状況は、日本語ワープロ1号機を研究開発した、東芝の研究者グループの卓抜なアイディアと構想力、そしてパイオニアとしての努力に負うところが大きい。



ランデス(株)(旧・中国コンクリート工業(株))
(本社・岡山県真庭郡落合町)



[授賞理由]
水路や側溝に落ちて死ぬカエルやヘビ、昆虫などを救おうと、自力で脱出できる斜路を設けた水路用コンクリートブロック「ハイダセール」を開発、量産化した。環境庁は弱小野生動物の保護に役立つと評価、岡山県も去年オープンした県自然保護センターで採用し、造成予定の工業団地やゴルフ場などにも使用するよう指導している。他に溜桝からも、はいだせる「ハイダセマス」や、ホタルが羽化できる「ホタルの棲むブロック」等がある。また10年以上も前から研究開発してきた礫充填型の生態系保全魚巣ブロック「生棲号」はもとより、大小の河川に対応した生態系保全魚巣ブロック「どじょっこふなっこ」「ジェントル生棲号」等を相次いで発表し、全国の河川に使用されている。



早川邦彦 氏(建築家)


[授賞理由]
氏の設計による熊本市営新地団地Aは、わが国の公共集合住宅が持つ画一的な表情や閉鎖性を打破し、住み易さとパブリック性を持つ新しい集合住宅のあり方を提示した。中庭などの共有領域に祝祭的なイメージを付与、また囲まれた中庭という閉鎖性に満ちた空間を開放し、近隣の住人も見たり通過したりできるオープン型のタイプとして、わが国の集合住宅デザインに大きな影響を与えた。