一般社団法人日本文化デザインフォーラム 理事長 水野誠一 ご挨拶

21世紀に入り20年が経ち、政治・経済・社会・文化など各分野で、いよいよ20世紀的な常識が通用しない時代になってきました。そこで2016年来、「carpe diem=今を摘め」というテーマの下、トークイベントを開催してきました。

「carpe diem=今を摘め」、これは、紀元前1世紀の古代ローマの詩人ホラティウスの詩に顕れる語句ですが、「今の花を摘め」という意味、すなわち「今の瞬間を楽しめ」ということなのです。

過去も含めて、さらに未来もが、曖昧で朦朧たる現代だからこそ、「memento mori=死を忘れるな」という言葉と表裏一体の意味でも、今という視座を大切にする必要があると思うからです。

ところが、2020年は、新型コロナ・パンデミックにより、東京オリンピックとパラリンピックは中止になり、私たちもトークイベント「carpe diem=今を摘め」も観客を絞ったリモート開催を余儀なくされ、初めて京都で開催予定だった「日本文化デザイン会議2020京都」は中止するという事態になってしまいました。

35億年前に地球上に登場したウイルスに対して、最新科学の「知識」を持ってしても根本解決できないという、「文明」の無力さを思い知らされたのです。

この困難な時代だからこそ、ますます「文化力」や、人類が長年培ってきた「知恵」の重要性を、トークイベントやラボ活動を通じて再認識しなければいけないと思います。

私たちが目指す「デザイン」とは「広義のデザイン」を意味するものであり、「文化力」の具体的な展開ツールとして、社会の多様な問題解決に供することができるものと信じ、私たち会員も、今まで以上に活動の活性化を図っていきたいと念じています。

今後とも、格段のご支援をよろしくお願いいたします。

一般社団法人 日本文化デザインフォーラム
理事長 水野誠一

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