ラボマスター:榎本了壱
ラボディレクター:蜷川有紀 佐伯順子 芳賀直子 松平定知
やなぎみわ
―車両公演「日輪の翼」を語る―
やなぎさんは5年ほど前から演劇に手を染めています。「日輪の翼」の車両公演は、やなぎさんが近年ずっと思い抱き、実現に向けて努力を重ねてきた一大プロジェクトです。
老婆たちがトレーラーで流浪の旅に出るという中上健次の原作は、やなぎさんの「マイ・グランドマザーズ」などの老いをテーマにした作品群に通じます。
現代美術家としてのやなぎみわさんの内外での活躍は、目覚ましいものがあります。
CGを駆使した写真シリーズ「エレベーターガール」で現在の消費社会の空虚で不可思議な空間を現出させ高い評価を得たにも関わらず、それに甘えることなく次々に新しい領域に挑戦してきました。
第53回ヴェネツィア・ビエンナーレでは、日本館全体に彼女の作品がインスタレーションされました。
今回のプロジェクトは、2016年の中上健次生誕70周年に向けて、やなぎさんがここ何年かにわたり周到に準備をしてきたものです。
これは日本列島に古来根付いてきた漂白する芸人たちの系譜を、きわめて現代的な意匠で復活させるものであるばかりでなく、路地、セクシュアリティ、老い、聖と俗などが混沌と渦巻く舞台が列島を移動するという、ダイナミックで魅力的な試みです。
6月24日に横浜赤レンガ倉庫から始動するこの一大プロジェクトについて、やなぎみわさん自身に語っていただきます。
(コーディネーター石井達朗)
■ 日 時:2016年5月2日(月)午後7 時
■ 場 所:ATAMATOTE 2- 3 – 3
千代田線・小田急線「代々木上原」駅東口より徒歩8 分
京王新線・都営新宿線「幡ヶ谷」駅南口より徒歩7 分
■ 電話/お問合せ: 0 3 – 5 4 5 3 – 2 9 1 1
■ 入場無料・定員3 5 名( 先着順)
■ 主催:日本文化デザインフォーラム
★参加ご希望の方は下記までお申し込みください。★
a t a m a t o t e 2 – 3 – 3 @ a t a m a t o t e . c o . j p
FAX. 03-5453-2929