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ラボブログ TOP > 大無限文化研究ラボ > イベント > 佃一可さんより、第19回JIDF 「大無限文化研究ラボ」開催のお知らせです。

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日時 2019年1月11日(金曜日)17:00~19:00
場所 DMM.ラボ室(富士ソフト秋葉原ビル)

http://www.fsi.co.jp/seminar/morenote/tokyo/printmap.html

今回のテーマ 「禅宗をテーマにした現代中国の庭」
スピーカー 高野文彰氏(高野ランドスケープ株 会長)

ご注意
本会場は入館するのにセキュリティーカードが必要になります。
事前申し込みをしていただいて当日17:00にエレベーターホールにお集まりくださ い。
 おくれる方は、事前にご連絡ください。途中入場も結構です。

問合せ・申込先
一般社団法人 知識資源機構
       代表 佃 一可 ℡090-8504-3185
chishiki000@gmail.com

中国の禅宗寺院を訪問して不思議に思われるのは、大陸に臨済や曹洞などの宗派がないことです。
これは、21世紀中国が共産化したこともありますが、中華民国時代に禅五宗(臨済、潙仰、曹洞、法眼、雲門)の法脈に連なった
虚雲禅師、そしてその影響のもとに維摩精舎の基を築いた袁煥仙・南懐瑾の影響が強いと思われます。
この度、袁煥仙・南懐瑾の両氏がともに修道した古刹、霊岩寺・霊岩山を麓にある都江堰(世界遺産)に合わせて
禅宗の庭を作庭しようとするコンペが行われ、私たちのチームが選任されました。
今回はその一端を紹介したいと思います。

参考・史跡としての霊岩山
記録によれば、は北魏孝文帝年間(5世紀後半)に始まり、唐の貞観年間(627~649年)に再建されたとされます。
近年、境内の岩壁に108体の観音像を彫刻する作業を行う際、蔵経洞が発見され石刻の経版三百余枚が発見されました。
石版の発見は清代光緒時代に寺前の竹林の中から発見されたのに続いて2度目です。
これらの経文は玄奘三蔵がインドから持ち帰った経文の訳経であり、その筆跡は唐代高宗の祐筆であった楮遂良と鑑定されました。
玄奘三蔵の青年期は隋から唐に移る国家動乱の時代でした。仏教の教理を求めて洛陽浄土寺・長安荘厳寺を彷徨いますが
巷の混乱は勉学の助けにはならず、比較的平和だった四川にやってきます。
ここで勉学を深めた玄奘は先人たちが伝えた教理に矛盾を抱きインドに向かうことになります。
インド・ナーランダでシーラバドラに師事して学んだ玄奘は経典657部や仏像などを持って帰還、
帰国するとすぐさま翻訳作業に入ることとなります。
霊岩寺の始祖阿世多尊住職も経文の翻訳に参加し、完成した経文を霊岩寺に持ち帰りました。
楮遂良が清書したものを工匠たちに石碑に刻させ蔵経洞に保存したと推定されます。

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