「JIDFラボ」とは、JIDF会員自身が、現在行っている活動なり、関心事などをあげ、その呼びかけに対して興味のあるメンバーが集り、意見交換し研究していくというものです。
21世紀の魅力的な都市空間には「三つの『なみ』」が必要です。
都市の中心地には次々に高層ビルが建ち並んで行きますが、それは「まちなみ(町並)」という無機質な「文明的ハードウェア」でしかありません。オーガニック(有機的)な魅力を持った空間に高めて行くためには、仕事や企業という枠にはまらない、「いとなみ(営み)」という文化コンテンツを付加させて行く必要があります。それによって初めて魅力的な人が溢れる「ひとなみ(人波)」が実現するのです。
オーガニックな街の条件とは何か?・・
有機的な人と人との繋がり、有機的な人と仕事との繋がり、有機的な人と暮らしとの繋がりなどがある街。さらに、文明的 ハードウェアと、ソフトウェアに文化的なコンテンツが充満している街ではないでしょうか?
具体的テーマとしては・・
「オーガニックな都市とは何か?」
「オーガニックな店舗とは何か?・・食を中心に」
「オーガニックな環境とは何か?」
「人的能力的・ライフスタイル的な交感・共育システムのあり方とは何か?」
「オーガニックな業務シェア(シェアオフィスなど)とは何か?」
等を、外部からのゲストを交えて考えていきたいと思います。
20世紀末から広がったデジタル技術は、文字・映像・音声のコンテンツが大量に複製されて一斉に流通・消費されるというマス・コミュニケーションの回路総体を変えている。新たに重力波が確認された事実は、あたかも我々が、電磁波を発見した18世紀後半のさなかにいるような感じさえする。映像・音声そしてさまざまな感性にまで範囲を広げるデジタル革命はどのような思想を生みだしどのような価値観を造形するのだろうか。ヒトはこの先何を美しいと感じ、また何を快いと感じるようになるのか。文字を単に美しく統一するために考え出された印刷革命が50年を経て大量印刷につながり宗教革命を呼び起こして人の価値観を変えたようにデジタル社会は人の何をかえていくのだろうか。
里山とは縄文時代以来、農林業に関わる作業によって作り上げてきた身近な半人工的自然である。日本人の原風景であり日本文化をはぐくんできた。また、絶滅の恐れがある生き物の5割が生息している(いた)と考えられている。生物の多様性上貴重な生態系といわれる所以である。その保全には里山の利活用が必要と考えられる。そこで本ラボではアカマツ林に着目し、マツタケの生える里山(アカマツ林)づくりをデザインする。放置された里山林を手入れすると多量の材など有機物(薪)が生じる。その利用には岩倉焼(陶芸作品)生産を実施している.本年度も幅広く里山のデザインを議論しその実践を試みたい。
昨年開始のラボ。ラボメンバーと別荘族・地元識者とが連携して、何を遺し何を新たに創造すべきなのかを検討し、行政や市民に提言・発信していく。夏には軽井沢で講演会&交流会を開催し、その様子は新聞等を通して広く伝えられた。その後も、国と連携して様々な支援策を講じる中、秋には都内でメンバー間での情報共有がなされた。現在はラボそのものを軽井沢に定着させるべく団体設立の準備にあたっている。今後はこれまでの活動を継続しつつも、JIDFの強みを生かした教育機関の新設等についても検討したいと考えている。
シルクロードの今日的意義を問う
①日本はシルクロードの東端という認識の正当性
②交易路シルクロードの中心に位置したサマルカンド及び商業活動を担った胡人(ソグド人)についての探求
③中国が推進している「一帯一路」構想は、シルクロードのコピー、それとも挑戦
短歌の講座&実作を通して、日本文化の根幹である短歌の魅力と奥深さを伝える。
2020年に検討した、『日本の祭と伝統芸能研究』ラボに引き続き、コロナ禍ではあるが、スピリチュアルだが宗教的でないと定義できる日本の祭を選別して、観光立国日本のコンテンツとして世界に紹介する方策を検討する。
フランスで活躍した藤田嗣治、建築家ル・コルビュジエが回顧展で注目されるなど、フランス文化と日本の関係は、常に大きな関心を集めています。それが過去どんな光を放ち、現在どんな流れで日本に影響を示し、そしてどんな未来を作り出すのか?ニジンスキーを始めとするバレエ・リュスの専門家、芳賀直子と、フランス近代音楽に造詣が深く、ジェーン・バーキンのプロデュースも行った千住明、セルジュ・ゲンスブールのトリビュート活動を25年続け、フランス公演を複数行うサエキけんぞうがレクチャーとディスカッションを行う、豪華な内容。実演も含みます。
環境に思いを巡らさなければならない今日、サウンドスケープ(音風景)を現代社会における貴重な「感性資源」と捉え、その魅力や価値を探り、音を切り口として様々な角度から、今後の文化・社会をともに考えていきます。
バレエ、ダンスについて知っている人も知らない人も楽しめる新しい視座を与えるようなラボを目指したい。よりダンスを知るためのトーク、実際に踊っているダンサーや振付家、演出家を招いてのトーク開催を予定している
日本文化としての「花柳界の芸」を学ぶワークショップ4回シリーズ昨年は赤坂芸者の方から様々聞きながら進めたが、今年度は他の花街にも拡大し、それぞれの地区で頑張っている芸者とパイプを作り、超初心者が理解する為のシリーズ企画を行う。今年は新幹線が開通してちょっと落ち着いた金沢に出向き、北陸の芸者から加賀文化を学び、「日本人の日本知らず」をいささかなりと解消出来ればと考えている。
「女子力」という言葉が流行語になって数年たち、男女共同参画を促進する社会的な動きも続いています。でも、そもそも「女子力」ってなんでしょう?さすがに、昔ながらのお料理上手、お化粧上手といった意味ではなくなってきているようですが、では、本当に社会に求められ、自分自身の人生も充実する「女子力」とはなんなのでしょう?各界で活躍中の女性ゲストの方とのトークを通じて、みなさんが生きるヒントになればと思います。
「女子会」的な雰囲気になっておりますが、男性も歓迎(!?)です。
「モノラボ」のモノとは実に便利な概念です。
_モノは空間を気配として発しますから「気配・空間」もモノとして解釈します。
_モノは「もののけ」のモノですから「霊魂や祈り」もモノとして理解します。
_モノは「ものがたり」のモノですから「出来事」もモノとして理解できます。
_モノはエネルギーですから「エネルギーもお金も」モノとして理解します。
_モノは形を持ちますから「建築もプロダクトも」その「デザイン」もモノとして捉えます。
_モノは「自然物」もあり、「自然や生命現象や死」もモノとして捉えます。
こうして、モノラボは生活のいろいろな現象の「感動」や「美」や「秩序」をテーマに学び伝えていきたいと思っています。
【ことば】ひとつの社会にかかわるもの同士が、思想、意志、感情などを伝え合うために、伝統的、慣習的に用いる音声。またその音声による表現行為。広義ではそれを現す文字や、文字による表現及び人工語、手話語をも含む。コミュニケーションのためのツール全般をことば=言語と呼ぶ。
このラボでは、言語学の研究の場とするのではなく、日常何気なく使っていることばの不思議、ことばの面白さに気づき、「ことばの力」を改めて認識するためのものです。こうした経験が、さらなる濃密なコミュニケーション、人間関係を構築するものと考えます。「ことばの達人」を目ざす。
ラボ・テーマ
・ 笑いのコミュニケーション=落語を聴く(冗談、駄洒落の系譜)
・ ボディランゲージ=身体性のことば(ダンス・バレエの表現を巡って)
・ 演劇的言語=演者と観客の関係
・ 広告言語=コピーライターの仕事
・ 作法とことば=ソサエティと階級性
・ 散文(小説)と韻文(詩)=文章の形態を巡って
・ 七五調の世界=俳句、短歌、歌舞伎
・ 外国語と日本語=翻訳、会話を考える
日本文化デザイン会議を創設した建築家黒川紀章氏の「共生の思想」をテーマにその未来への可能性を考える。
国民総幸福指数(GNH)という考え方を提唱する国、ブータン王国との交流を図る。
JIDFでは現首相のティンレー氏を基調講演で2009年に招聘しており、その縁で、
メンバーの、水野・マリクリスティーヌ・日比野はブータンを個人的に訪問している。
ペマ氏はブータン政府及び王室の日本での秘書的な役割を担っている。
将来的にはブータンでGNHをテーマとした会議・展覧会などが開けることを目的とする。
※ラボ事業から フォーラム事業に変更となりました。
来年実施の計画を立案中
日本人の食文化を考えるとき醤油の存在は大きい。
江戸時代の生食文化としての江戸前鮨は、魚ごとに用途が異なり、そのことが醤油の製造にも大きく影響し、多様な醤油を生み出した。江戸前鮨と醤油の関係を、江戸前鮨発祥の鮨店の一つである「芝の5代目おかめ鮨」さんに協力していただき、さまざまな醤油を江戸前鮨で比較しながら、鮨のネタごとにマッチした醤油を探す試みが、醤油ラボです。あなたのお気に入りの醤油を持参し、醤油ラボで試してみてください。醤油の多様性を通してあらためて多様性とは何かということを、見つめてみたいと思います。
日本の文化的財産といえる日本料理について、料理技術のみならず文化的要素を言語認識可能なレベルで体系的に整理し、次世代、海外へ継承し発展させるための基盤(システム)作りを行う。主に日本料理文化の解析と整理手法に関する研究(ワークショップ)、また、利活用しやすい手段(ITシステム含)に関する研究を行う。