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ラボブログ TOP > モノラボ > イベント > 黒川雅之さんから、「モノラボ」第24回開催のお知らせです。

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JIDFモノラボ 第24回(2019年度第1回) + K塾 Vol.72

みなさま、
JIDFモノラボ第24回の開催が決まりましたのでご案内いたします。

次回のモノラボは新居千秋さんです。

僕の周りにはこんな強烈な個性を持ったこの世代の建築家たちがいっぱいいる。
その中のとびきり個性的な建築家だ。
たくさんの賞を総なめにしてきた彼がモノラボでレクチャーしてくれる。
楽しみである。

ちょっとだけ略歴を書いておこう。
1948年 島根県生まれ
1971年 武蔵工業大学工学部建築学科卒業(現 東京都市大学)
1973年 ペンシルベニア大学大学院芸術学部建築学科修了
1973年 ルイス.I .カーン建築事務所
1974年 G.L.C(ロンドン市テームズミード都市計画特別局)
1977年 – 武蔵工業大学講師(現 東京都市大学)
1979年 – 東京理科大学講師
1980年 新居千秋都市建築設計設立
1998年 ペンシルベニア大学客員教授
2008年 – 東京都市大学教授(旧 武蔵工業大学)
お待ちしています。
               ラボマスター 黒川雅之

<新居千秋さんからのメッセージ>

What does the Architecture want to be ? ・・・Louis I Kahn
 47年前ペンシルバニア大学でルイス・カーンに出会った。この時、私達に発した最初の言葉がこれだった。
その後3年間、大学院で、彼の事務所で共に過ごした。私は彼の最後の生徒で、最後の所員だから、
今でもこの言葉に対する解答を自分なりに探している。
 自分の建築としては「地域にたったひとつの建築をつくる」ということで、ステレオタイプではない建築を、
独立してから1年に2つくらいのペースで。76くらい作って来た。自分の考えを先に唱えて、
その後に建築を作るということは難しく、70歳になった今でも勉強中であり、それは師のルイス・カーンも作りながら考え、
考えながら作っていたことを思い出す。ひとつひとつの言葉を吟味し、その解釈を深めていく。
だから自分の考えも少しずつ変わっていくということの繰り返しだ。約40年近くかけて
「地域にたったひとつの建築をつくる」という考え方の流れをReagional Institution(地域を活性化するある種の
制度や文化つくる建築) Architecture For Arousing(喚起/歓喜する建築=その建築に触れると意識が高揚したり、
生きる喜びを感じる)、手法としてのWork Shop、Design Script(デザインのための脚本) ということを考えてきた。
私達の時代は1960年代にロバート・ヴェンチュリー(彼もペンシルバニア大学の教師だった)が
「建築の多様性と対立性」の中で書いていたように、西欧の建物(ルネッサンスくらいから近代の建築の始まりまで)
と近代建築の対比の中で、様式や構成を語ればよかった時代とは異なり、21世紀はもっと違う形態論だけでない建築の作り方、
考え方が必要になる。私は以下の3つの視点を持って、新しい建築の方向を目指そうと考えている。

Sociability(社会性)
政治、経済、文化、哲学、思想に関連すること
Somesthetic (身体性)
ゲニウスロキ、トポフェリア、その建築家、その人種に特化した歴史、文化等々からくる身体感覚
Scientificness(科学性)
地球、環境、そして3次元、AI等の技術の飛躍的発展や地球の温暖化、
省エネルギー等々に解答するTechinologyからくる建築の形態、
それは人類が作ってきた形とは異なるかもしれない

JIDF モノラボ 第24回(2019年度第1回) + K塾 Vol.72
■日   時: 2019年9月10日(火)
18:30~ 開場 
19:00~ 講演 
20:30~ 懇談会 (持ち寄り歓迎です)
■場  所:株式会社 K&K(黒川雅之建築設計事務所)
     東京都港区西麻布3-13-15 ケイプラザB2F
    https://goo.gl/maps/9aKtdUC3RQE2
■講  師:新居 千秋さん
■その他 :入場無料、予約不要。
     ただし、当日来場先着順80名(座席60席、立見20名)までの入場とさせて頂きます。

問合せ先
株式会社K&K / e-mail:k-info@k-system.net / phone:03-3746-3601

以上。

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