活動内容

日本文化デザイン賞

第16回 群馬 「芸術化都市 - アートrandom」(1995年)

 第16回 群馬 「芸術化都市 - アートrandom」 (1995年)


[授賞委員長] 小池一子
[授賞委員]  浅葉克己
  稲越功一
  榎本了壱
  坂下清
  杉浦日向子
  竹山聖
  三宅理一
  山城祥二

日本文化デザイン大賞

(株)ATR人間情報通信研究所 進化システム研究室


[授賞理由]
コンピュータ上で生命の特徴を人工的に作り出す“人工生命”の研究、とりわけ人工脳(生体の脳と同様に、柔軟性、適応性、自律性、創造性に富む情報システム)の研究に力を注ぎ、この分野の超最先端で世界の頂点に立つ頭脳集団である。ユーザーである人間の指示通りにしか実行できない従来のコンピュータの一般的な能力を遥かに超え、より自律性、創造性に富んだ情報を生み出すコンピュータプログラムを開発。その自律的プログラムによる電子画像デザインは、電子画像アーティストとも言うべき発想や手法を持つ。 まさに、学術、技術、芸術の3つの世界をひとつに融合し、21世紀に先駆する業績を世に送り出している文化創造集団と呼ぶにふさわしい。

日本文化デザイン賞

オギュスタン・ベルク 氏
(フランス国立社会科学高等研究院教授)


[授賞理由]
パリ大学にて地理学を専攻後、東洋学の研究を究め、そこで培われた比較文化的な知見をもとに、独自の風土学の領域を切り拓いてきた。特に日本文化への深い理解は、まさに現代日本の環境破壊や文化的混乱に対して新たなる視座を提唱することになり、日本の文化的な風景をひとつの風土学的方法へと高めていくこととなった。グローバルな視野の中で常に各々の地域の個別性を高め、固有の風土と文化を求めていこうとするベルク氏の姿勢は、単なる歴史認識域にとどまらず、今後の新たな計画概念としてきわめて有効である。また、風土学のみならず空間、都市計画、建築、デザインなどにわたっても彼の提言は一貫して新たな波紋を投げかけ、国際的にも大きな影響力を持つ。



蔡國強(ツァイ・グォ・チャン)氏
(アーティスト)


[授賞理由]
蔡國強氏のプロジェクトは、従来我々がアートについて抱いてきた概念を超えて、遠大な時空のスケール感といったものを感じさせる。南仏エクサン・プロヴァンスで、また万里の長城をめぐって、閃光と硝煙と爆音の中に現出する蔡國強氏のメディア源は火薬である。蔡國強氏は自らの国、中国が生み出した火薬を用いてテクノロジーの原初を示し、また現代に至るテクノロジーの発展の歴史そのものを問い直す。国境なき芸術のダイナミシティを具現化するアーティストとしての行動とスケールは他に類を見ない。



ダムタイプ(マルチメディア・アーティスト集団)


[授賞理由]
京都を拠点に世界的活動を展開するダムタイプは、美術、建築、音楽、ダンス、コンピュータなど異なる表現手段を持つ人々の集合体であり、活動もアートにとどまらず、広く社会性を帯びたものとなっている。彼らはエイズ、セクシャリティ、アイデンティティなどの現代の主題を、自らの痛みを含めて率直にしかも愛に満ちた表現で提示してみせる。
個々の質の高いことば、音、アート、身体とエレクトロニクスによるヴィジュアル・アートなどの様々なメディアがミックスされ、研ぎすまされたパフォーマンス体験を観客に与える。新作「S/N」を頂点として、観客に働きかける力の強さにおいて、現在、最高の劇場芸術をつくるグループと言える。

会員賞

佐原真 氏(国立歴史民族博物館副館長)


[授賞理由]
縄文・弥生文化の探究においてロマンと科学的な考察に裏づけられた緻密な研究姿勢は、縄文・弥生研究の第一人者として揺るぎない地位を築き上げた。また、広く縄文・弥生文化、考古学を一般の人々に親しみやすいものとした。