活動内容

日本文化デザイン賞

第18回 岩手 「もの∞かたり」(1997年春)

 第18回 岩手 「もの∞かたり」 (1997年春)


[授賞委員長] 残間里江子
[授賞委員]  秋元康
  大友直人
  川崎徹
  隈研吾
  坂村健
  中沢新一
  日比野克彦
  山本容子

日本文化デザイン大賞

野田秀樹 氏(劇作家、演出家、俳優)

  NODA・MAP
番外公演「赤鬼」

[授賞理由]
みんな同じコトバを持っている。「コンニチワ」「サヨウナラ」「アイシテル」「クソッタレ」 みんな同じカラダを持っている。手、足、頭、目ん玉、おしりの穴。
日常の中でコトバとカラダは使用頻度が多く、意識の中では無意識の畑に追いやられていく。
畑のすみっこで山積みになったコトバとカラダは、雨にさらされ、日差しを浴びて、風に吹かれて、月夜を過ごし、コトバとカラダは化学反応しだす。
しばらくして、程よく臭ってきた。コトバとカラダを拾い出す。それをひとつひとつ、つなぎあわせる。するとコトバ系カラダ族ノダヒデキが出現する。 (日比野)

日本文化デザイン賞

金子修介 氏(映画監督)

  ガメラ2レギオン来襲
(C)大映NHFN

[授賞理由]
その人だけが感じた特殊なコト、それを誰にでも分かって、誰もが楽しめるカタチに変換する。金子修介さんはこの面倒を見事にやってのけている監督です。
楽に受け取ることのできる表現を達成するのは全く楽ではない。分かりやすくかみ砕くには莫大なエネルギーを投入しなければならない。金子修介さんはこの面倒を確実にやってのけている監督です。
だから金子監督の映画は面白い。(川崎)



佐治敬三 氏(サントリー会長)

  サントリーホール
10周年記念コンサート

[授賞理由]
1969年サントリー音楽財団を創設、「サントリー音楽賞」を制定して数々の主要な音楽家を顕彰、また現代音楽の振興にも積極的に関わっている。さらに1979年サントリー文化財団を設立、地方文化発信に貢献した個人・団体を支援するため「地域文化賞」を設けてもいる。昨年10周年を迎えたサントリーホールは、音響の良さやきめ細かなサービス等、ホールが作られたことにより、東京の音楽シーンが一変したほどのインパクトを与えた。自主制作として数々の企画コンサートを実施し、内外から高い評価を得ている。また、世界的な作曲家に委嘱して新しい作品を生み出す活動を続けていることも、クラシック音楽の歴史が浅い日本にあって、特筆すべきことである。
硬と軟を自在に行き来しつつ、芯の通った姿勢を貫き、企業としての音楽文化の創造に貢献し続けている佐治氏の今回の受賞の意義は大きい。(残間)



竹内鉄郎 氏(映像作家)

  プロモーションビデオ収録風景

[授賞理由]
ウルフルズの「ガッツだぜ!!」で、あの時代劇のビデオクリップを作った監督です。欧米のビデオクリップの“ものまね”が多い中で、ウルフルズ、スピッツその他オリジナリティの溢れる作品を作っています。 インディーズの低予算ビデオクリップから、映像制作集団「竹内芸能企画」を率いて、今日まで「良質の映像」を作り続けてきた業績は評価に値すると思います。
特に、自分たちがいい音楽と思うものしか、「受けない」という姿勢が、商業主義の音楽界には、一線を画しています。(秋元)

会員賞

三枝成彰 氏(作曲家、東京音楽大学客員教授)

  オラトリオ「ヤマトタケル」

[授賞理由]
三枝成彰氏は、作曲家の逸材として在学中から卓越した才能を注目され、前衛音楽の旗手として活躍しながらも、映画やドラマの音楽をはじめとするあらゆる分野の音楽制作に積極的に関わってきた。 常にあらゆるニーズに応えられる柔軟性を備え、奥深い才能とオリジナリティーをもとに膨大な数の作品を生み、その中には多くの受賞作が含まれている。
近年は五輪やアジア大会等の大きなイベントのプロデュースや、独自のスタイルを持つオペラなどの大作も数多く手がけている。
また、音楽の分野のみならず、その人柄と豊かな知識に裏打ちされた自由自在な発言は各界からの信頼が厚く、多くの人々の共感を呼んでいる。
作曲家としての立場に根をおろしながら、広く深く社会を洞察し、多彩な仲間とともに様々な活動を積極的に行っている姿勢は、まさに日本文化デザインのオピニオンリーダーといっても過言ではない。(大友)