活動内容

日本文化デザイン賞

第25回 東京・丸の内 「否常識!東京会議」(2002年)
 第25回 東京・丸の内 「否常識!東京会議」  (2002年)

[授賞委員長] 伊住政和
[授賞委員]  石坂邦子
  遠藤秀平
  大樋年雄
  香山リカ
  高城剛
  千葉麗子
  日比野克彦
  フランソワーズ・モレシャン
  松永真
  若林広幸

日本文化デザイン大賞

カルロス・ゴーン(日産自動車株式会社社長兼最高経営責任者 )

[授賞理由]
大胆かつ卓抜な経営哲学、斬新にして的確な人材登用の思想、明快で鮮烈なデザイン感覚によって、日本企業を代表する日産自動車を不死鳥にように蘇らせました。また二十一世紀の世界の路上風景を楽しく美しく変え、多くの人に驚きと喜びを与えています。

[受賞コメント]
素晴らしい賞をいただき、大変誇りに思っております。そしてこれは、日産自動車の十二万五千人の従業員の、今までの努力を認めていただいたものと考えております。
日産自動車を不死鳥に例えられましたが、私はこのイメージを大変気に入りました。私どもは再生したいと考えました。
それはなぜか。ビジョンがあったか、情熱があったからです。日産自動車のビジョンは、人々の生活を豊かにするということです。私どもはこのビジョンを実現するための情熱を有していたわけです。
人々の生活を豊かにすることは、決して抽象的なことではありません。まず、お客様に価値ある商品を提供すること。
そして株主の皆様には高い株価を維持しリターンを保障する。社員には高い報酬とキャリア、そして将来に期待を持たせる。さらに利益を上げることによって納税をし、社会にも価値を提供しています。また新技術を開発し、安全性や環境にも寄与します。
私どもはこうした様々な分野で努力を重ねております。今後、素晴らしい商品や実績とともに、社会全般にも大きく貢献していきたいと思っております。


特別賞

ナンシー関(消しゴム版画家、コラムニスト)

[授賞理由]
今年突然に逝ってしまわれたナンシー関さん。小さな消しゴム版画に託す肖像イラストと、テレビの前の正直で屈託の無い批判精神は、多くの人々を嬉しくうなずかせ、励ましました。

[受賞コメント] 関氏のお母様による
娘に代わりまして篤く御礼申しあげます。多くの良き仕事仲間に支えられ、娘は仕事をしてくれたのだと改めて思い、深く感謝しております。青森の実家には、娘が子供の頃嬉しそうに持ち帰ってきた賞状がいまだに飾ってあります。今日また宝物が一つ増えたことを大変嬉しく思っております。
ありがとうございました。
日本文化デザイン賞

NHKプロジェクトX制作チーム

[授賞理由]
敗戦後の新しい日本づくりに貢献する匿名の人々。その汗と涙の営みを丁寧に再現し、壮大な「挑戦と変革の物語」を現在もなおユニークに感動的に語り繋いでいます。
[受賞コメント]プロデューサー今井氏による
先だって百回目の放送を迎えたとき、どこまで頑張るんですかと言われました。それは、これ以上いろんな素材はあるのかという問いでもあると思います。しかし、一億数千万の民が五十七年間、うねるように戦い続けてきた日本人のプロジェクトが、百やそこらで終わるんだったら、日本人の歴史というものも薄っぺらなものになる。日本人の物語はそれこそ千も万もあるんだと私どもは信じています。ありがとうございました。




石川九揚(書家、京都精華大学教授、文学文明研究所所長)

[授賞理由]
文字にまつわる多数の著述による思想展開と、先鋭にして驚異の書の実践を通じて、情報とは、伝達とはなにかを、時代に知らしめ、導いています。

[受賞コメント]
書とは、話し言葉でいえば声であり、字を書くことのない書き言葉はない。言葉とは、話し言葉と書き言葉が両輪のように、かつお互いに相乗しあって存在しているものです。書くということが、二十一世紀は大きなテーマとなります。東アジアの書字を中心とした文化と、西洋のアルファベット文化、その両者の違いを理解するところに、新しい世界のあり方が見えてくるのではないかと考えています。




森村泰昌(美術家)

[授賞理由]
美術家としての成果はもとより、舞台女優、映画俳優、世界唯一の女優家など、表現領域を拡張し、「美に至る病」を見事に悪化し続けています。

[受賞コメント]
先日、女装するお父さんの役柄で映画に出ました。監督の辻仁成さんに、この一言のためにこの映画はあると言われた名セリフをやらせていただきます。
息子に「変態な父親」と言われて、こう言うんです。
「変態やないぞ、ただ変なだけだ!」
息子「同じじゃん」
「違う!変なことは素晴らしいことやろう、人それぞれやろう!」
これはいい言葉ではないかと思っています。
どうもありがとうこざいました。